2012年6月5日火曜日

苦手なお客に入る時4


今回のお客のタイプは「知識の多いタイプ」です。

毎回言っておきますが、


はじめてこのブログを見る方や、誤解を招かない為にもう一度言います。

まず前提に言っておきたいのが、


”問題はお客にあるのではなく、こちらにあるということです”


で、今回はいろんな情報と中途半端に詳しい知識をもつお客です。

このタイプは、美容師を信用していない為こちらの話を聞かない上に頑固なまでに自分の意見を通してきます。

だいたい ”イラッ” とします。

「じゃあ、言われた通りにします。」と仕事に入って技術を進めていっても、
大抵仕上がりに納得がいかないという形で終わります。

それはそうですよね。

だって、お客には最後の仕上がりが見えていないから。
最後までわかった上で、行程に対していろいろ言ってくる人はほとんどいません。

正直、元美容師でもたぶん無理です。

こういうお客の攻略法は、まずすべて聞きます。(嫌なら聞いているフリでもいい)
相手が持っているその知識と情報をすべて吐き出さすことが大切です。

途中で間違ったことを言っていても、突っ込むことも訂正することもしてはいけません。

「はい。うん。そうですね。」を使いながら全部出すまで。

で、終わったら何も言わずに考えているフリをします。


で、こちらが聞くことは『どういう雰囲気にしたいか?』
それは ”かわいい” のか ”かっこいい” のか

イメージは?
それは誰から見てそう見られたいのか?

ポイントは『感情』です。

そこを聞きながら、出てきた言葉を繋げながらイメージして
そのイメージを形にする為に必要なメニューの話をしていきます。

そして今回使っていくテクニックはこれですね。

という、話をしていきます。

これで、お客のうんちくは封印されます。

というより、お客側も騙されたくないし不安でいっぱいな訳です。

お客を安心させるのは、相手をやっつけるほどのこちらの知識の量ではなく
心のこもった偽りのない真剣な気持ちと仕事なのかもしれないですね。